<しじみエキスの効用>
昔から「しじみが肝臓にいい」とか、「黄疸によい」と伝えられて、しじみを食べたものでした。
ではなぜ、しじみなのでしょうか?
●良質のタンパク質が疲れた肝臓を元気にする
肝臓が疲れている場合、肝細胞が傷害を受けていることが少なくありません。したがって、疲れている肝臓を元気にするには、いかにして細胞を修復するかが重要です。修復するときに必要なのが、必須アミノ酸をバランスよく豊富に含んでいる「良質のタンパク質」です。タンパク質の良否は、プロテインスコア(タンパク価)で示されますが、しじみのプロテインスコアは最高値の100で、貝類では一番です。
●タウリンが肝細胞を活性化する
しじみエキスにはタウリンをはじめ、メチオニン、ミノスチン等の含硫アミノ酸が多量に含まれている。これらの含硫アミノ酸には肝機能を活性化する作用があります。
●タウリンの解毒作用
タウリンは、胆汁酸と結合して「解毒作用」をあらわします。ご存知のように肝臓は毒性成分を緩和する臓器ですが、タウリンとビタミンB12がこの働きを高めます。このタウリンやビタミンB12を豊富に含むしじみが、黄疸や、二日酔いなどに効きめをあらわすわけです。
★しじみエキスには、タウリンが400mg/100g、メチオニンが350mg/100g含まれています。
●豊富な鉄分、カルシウム・亜鉛
このほか、しじみにはカルシウム、鉄、亜鉛などが多く含まれています。カルシウムは牛乳の3倍。鉄分は豚レバーの77%、やつめうなぎの1.1倍あさりの1.4倍牛レバーの2.5倍。亜鉛は、ほたて貝やかき、さざえに次いで多く含まれています。
(農学博士江藤義春箸「しじみのエキスが肝臓に効く」ハート出版より)
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